土と胃の病気

四柱推命の五行と、病気の関係シリーズ。
今回は土について語っていきます。
土=胃
五臓六腑という言葉があるように、人間でメインとなる機能は5つです。
五行の土は胃を指しますが四柱推命は東洋医学に近いので、ここでいう胃は胃そのものではなく消化器系全般とお考えて下さい。
強い=健康という訳ではない
四柱推命において大切なことはバランスです。
ですから、土が多いから胃を含む消化器系は大丈夫!というのは誤りなのです。
具体的にいうと土が強くなった場合、
土 消化器系に問題が生じる
金 土が金を生むので、金が弱いと呼吸器系が良くなり、金が強いと悪くなる
水 土が水を剋すので、水が強いと免疫機能が良くなり、水が弱いと悪くなる
木 木が土を剋すので、木が強いと肝臓機能は良くなり、木が弱いと弱くなる
火 火が土を生むので、火が強いと消化器系が悪くなり、火が弱くも機能が低下します。
つまり土が五行の相互作用によって強くなりすぎると四柱推命においては良くないのです。
ちなみに土が弱すぎた場合はこの逆となります。
消化不良は胃だけの問題ではない
消化器系といえば胃なのですが、実際は膵臓、胆嚢、十二指腸などが加わります。そして消化不良とは消化液の問題であり、この消化液の質を左右する一つが胆汁と、膵液なのです。
胆汁とは、脂肪の分解に役立つ分解液で、主に肝臓で造られ、胆嚢に蓄えられます。
膵液とは、三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)を分解出来る液体で、膵臓で造られます。
そしてこの胆汁も、膵液もともにアルカリ性なのです。
酸性の胃液が腸に流れる
胃は自分の出す胃液から守る力がありますが、腸はありません。では小腸や大腸はどうして酸性の胃液に耐えられるかというと、胆汁と膵液などのアルカリ性の液体によって中和されているからです。
しかしながら、何らかの問題で、胆汁や膵液が少ないと腸に負担をかけてしまうし、逆に出過ぎてしまうと下痢の原因にもなってしまいます。
特にお腹を降しやすい人は、整腸剤はもちろんのこと、胆汁と膵液の出過ぎも考慮した方が良いでしょう。
もちろん急性の場合はウイルス性の病気かも知れないので、ちゃんと受診して下さい。
土と五行の相関関係
土は、土と協力しお互いがお互いに強くなる。 ←比和する。
土は、金を強化するが土は疲弊して弱くなる。 ←相生する。
土は、水を攻撃し、土自身も疲弊し弱くなる。 ←相剋する。
土は、木に攻撃され、土は疲弊して弱くなる。 ←相剋される。
土は、火に援助され、土は力を増し強くなる。 ←相生される。
まとめると、土は
強化 : 土 → 火 → 金 → 水 → 木 : 弱化
ということになります。
以上が、四柱推命による視点です。