神殺(天乙貴人は地獄行き)

神殺とは、干支の組み合わせで人の運命を語る四柱推命の方法です。

流派によっていろいろですが、その種類は知る限り200以上あります。

ここまで読まれた方は何となくお分かりの通りと思いますが、神殺は全く意味がありません。ですが、多くの方が未だに採用されておられるので、最初に代表的なものを挙げさせて頂きます。

天乙貴人

神殺を代表する特殊星です。最も幸運を呼ぶもので、全ての災いから守ってくれるとされています。なお、日干が丙なら、日支が酉か亥で、成立します。つまり丙火が剋す(こくす)金、もしくは剋される壬があるなら、最強の特殊性に守られる命運だということになります。

つまり、日干がどんなに弱体化していようが日干を苦しめる天乙貴人(財・官)は吉になります。

…そんな訳ないですよね。

天徳(天徳貴人、天徳合)、月徳(月徳貴人、月徳合)

この特殊星は不幸を幸福に、吉を大吉にする作用があるとされています。また天徳貴人、天徳合、月徳貴人、月徳合があり、天と月が両方あると良いとされています。成立条件は月支の五行と異なる五行です。

時 日 月 年     時 日 月 年
金 土 木  ○  →   食 命 官 ○
○  木 水  ○      ○ 官 財  ○

つまり、上記の例の場合、月支(水)とは異なる五行(木と金)が日干を囲んでいるので、天徳と月徳が成立します。ですが、この構造の場合、単に弱い日干が食傷と官殺に囲まれているだけの構造です。

もう一度言いますが、天徳と月徳が両方あるので吉ですが、実際は食傷と官殺に囲まれているだけの構造です。

紅艶殺、羊刃、飛刃、劫殺、亡神

先ほどとは異なり凶を示す特殊星で、これがあっただけで運が悪い、ということになりますが、その意味のなさは上記のこととほぼ同じ事が言えます。つまり、日干が強であれば、日干を弱めてくれれば大凶の神殺でも大吉となります。

逆に日干強なのに、これをさらに強化する五行があれば、それがたとえ大吉の神殺であろうと大凶となります。つまり、日干が強ければ、食傷、財、官が吉であり、日干が弱であれば比劫と印があることが吉となります。

まとめ

四柱推命は占星術ではないので、そもそも特殊星という用語自体に違和感を感じます。また物事には必ず作用反作用が起るため、短絡的に吉と凶という言葉を使用することにもどうかと思いましたが、今回は神殺の特集ということであえてこれらの用語を用いました。

さて。既述のことでお分かりの通り、人の運命は千差万別。その人その人により干支の良し悪しは変わってきますので、予め吉凶の決まった『神殺』では人の運命を語ることは出来ないし、四柱推命の理論からも全く逸脱した考えなのです。

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