木と肝臓の病気

四柱推命の五行と、病気の関係シリーズ。
今回は木について語っていきます。
木=肝臓
五臓六腑という言葉があるように、人間でメインとなる機能は5つです。
五行の木は肝臓を指しますが四柱推命は東洋医学に近いので、ここでいう肝臓は肝臓そのものではなく肝機能全般とお考えて下さい。
強い=健康という訳ではない
四柱推命において大切なことはバランスです。
ですから木が多いから肝臓を含む肝機能は健康!という考えは誤りと言えます。
具体的にいうと木が強くなった場合、
木 肝機能に問題が生じる
火 木が火を生むので、火が弱いと循環器系が良くなり、火が強いと悪くなる
土 木が土を剋すので、土が強いと消化器系が良くなり、土が弱いと悪くなる
金 金が木を剋すので、金が強いと肝臓機能は良くなり、金が弱いと呼吸器系が弱くなる
水 水が木を生むので、水が強いと肝臓機能が悪くなり、水が弱くても肝機能が低下します。
つまり木が五行の相互作用によって強くなりすぎると四柱推命においては良くないのです
ちなみに木が弱すぎた場合はこの逆となります。
肝臓(肝機能)とは
肝臓は右の肋骨下部にあります。ただ右側にあるといっても肝臓は人体最大の臓器で想像以上に大きです。
そして右下部全般に加えて、みぞおちを通り越して、左側にも伸びています。これほど大きな臓器は他にはありません。
そして肝臓の主な働きは3つあるのですが、
①消化に必要な胆汁の合成・分泌
②蛋白の合成と、栄養の貯蔵
③有害物質の解毒・分解
特に三番目の解毒能力が重要で、この機能低下が重要なキーワードとなります。
慢性疲労やアトピーも
肝機能が低下すると、身体の毒素が中和出来なくなります。そして解毒されなかった毒素は全身を巡っていきます。
これが寝ても疲れが取れない原因です。もちろん体内にずっと毒素がある訳ではなく最後は汗と共に出て行くのですが、これが体臭の原因となります。
汗でも排出が出来ないくらい毒素が多い場合はどうでしょうか。それは皮膚組織の炎症という形で毒素を燃やしているのです。これがアトピーです。
アトピーと言えばステロイド剤ですが、このステロイド剤は確かに肌は綺麗になるのですが、同時に毒素の焼却炉であるアトピーを破壊する行為なので、長期に亘る使用はリスクを考慮した方がよいでしょう。
木と五行の相関関係
木は、木と協力しお互いがお互いに強くなる。 ←比和する。
木は、火を強化するが木は疲弊して弱くなる。 ←相生する。
木は、土を攻撃し、木自身も疲弊し弱くなる。 ←相剋する。
木は、金に攻撃され、木は疲弊して弱くなる。 ←相剋される。
木は、水に援助され、木は力を増し強くなる。 ←相生される。
まとめると、木は
強化 : 木 → 水 → 火 → 土 → 金 : 弱化
ということになります。
以上が四柱推命による視点でした。