干支歴

干支歴とは
四柱推命は最も当たる占いとされています。
今日はその基礎理論となる干支歴とは何かをお話しします。
干支歴とは干支を使った暦のことで、四柱推命でも使います。
ちなみにこの暦で使う干支。実は12種類ではなく、60種類もあるってご存じでしたか?
そもそも暦とは
暦とはもともとは太陽の動きから日を把握する手段として誕生しました。大昔の話です。それが1年は365日であること、また4年に1度うるう年を入れないといけない、ということまで発展しました。
つまり太陽を観測することをベースとしているのです。これが日(太陽)を読む(観測)ことであり、日を読む、日読み(コヨミ)となるのです。
そして太陽は農耕民族にとって必須となり、海洋民族にとっては月の満ち欠けを先読みすることが大切なので、月読み(ツクヨミ)となります。
干支歴は自然科学
およそ90日周期で季節が変わるように、29~30日で月の満ち欠けが一周するように、はたまた100年周期で東海道に巨大地震が起きているように。。。
このように眼には見えないけれど何らかの周期(バイオリズム)があり、これが人間に影響を与えていると古代中国人は感じ取りました。
そして、この自然と人間との影響を示す周期の最小単位が10であるとするグループと、12であるとするグループが出てきました。この10周期を表した文字が十干、同様に12の周期を表した文字が十二支なのです。
干支の誕生
最終的に十干と十二支とが組み合わさって干支歴が出来上がりました。そして一年単位で干支が切り替わり、これが現在まで正確に続いています。
なお、これが何時誕生したのか、そしてどの干支からスタートしたのかは残念ながら分かっていませんが、少なくとも3000年以上前の遺跡から干支を表すものが見つかっています。
干支とは、全部で60種類
干支(えと)とは、全部で60通りの組み合わせで、十干と十二支で表記されたものです。暦も2018年といった数字ではなく、漢字の干支で表わされ、中国学問では必須となります。
完成した年の干支を由来とする甲子(こうし)園球場、明治時代の戊辰(ぼしん)戦争、中国で起こった辛亥(しんがい)革命などなど、その年の干支にちなんで名前をつける事も多いです。
還暦
ちなみに、人が60才の誕生日を迎えると、生まれた年から60通り、つまり最初の干支に還ることから、還暦を迎える と言います。以上が干支歴の説明となります。
干支による性格占い
四柱推命の知識を用いて、占いをしてみると
2018年 甲戌 犬なので警戒心が強い
2019年 乙亥 いのししなので猪突猛進
2020年 丙子 ねずみなのでせっかち
なんて解説もありますが、既述のように時間を表わす記号なので、○年生まれは○な性格!
っていう暦占いに意味はありません。
干支の順番
十干の、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸
十二支の子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
これらを一つずつ組み合わせていきます。
例えば甲子で始まれば、次は乙丑、となります。
暦が10×12が60種類の理由
十干と十二支の組み合わせ、すなわち10と12の組み合わせで60種類です。あれ?120種類じゃないの?と思われたかも知れませんが、10と12の最小公倍数は60です。計算してみましょうか?
10を素因数分解すると、10=2×5です。
12を素因数分解すると、12=2x2x3です。
そしてこの2つの指数の内、最大の乗数を組み合わます。
2の指数で大きい乗数は2の2乗
3の指数は十干のみ
5の指数は十二支のみ
2x2x3x5=60となります。